火災保険所の相談所
10月31日〜11月4日 於市役所
損保各会社代表によって、市役所正面ロビーに共同事務所を設置した。 損保全体で約1,600件、アットリスク64億円程度という金額が 判明した。
次いで消失地域に対する損害査定の準備に入り「全焼地区に対しては、 手続きを簡単にして迅速な支払いを行え」との方針が説明され早急に 実施された。
税務相談所
国県市三税共同税務相談所
11月2日〜24日 於市役所
納税の期日が迫っており、早急に税に関する救済(納税の猶予、租税の 軽減免除)を図る必要があった。また国県市の税務相談を一ヶ所で すませられるよう、三者共同の税務相談所を市内各所に開設した。
相談件数
所得税関係…258件。法人税関係…59件。譲渡所得関係…36件。相続関係…5件。
源泉所得関係…407件。酒税関係…40件。その他…23件。
計828件
酒田税務署2階には「災害相談コーナー」を設置し、税理士会主催で 市内百貨店、産業会館内で「税務相談所」を行った。
無料法律相談所
12月11日と15日 於市役所
今回の災害では、借地、借家等のむずかしい法律問題が予想されたので、 弁護士、裁判所職員、法務局職員による相談を行った。
雇用保険相談所
11月2日から 於市役所
中心商店街が全焼したため、商店勤務の人々が即日失業という状況になった。 特に雇用保険に未加入の小規模商店の救済のため、さかのぼって1か年の
保険料を納付させ、加入者と同じく認定をするという特例を施行した。
相談数 雇用保険加入業者23件。未加入業者25件。
大火による失業者数約200名。うち100名が仮設店舗、 並びに復興商店に復帰でき、他の100名は他に就職した。
国民年金移動相談所
11月11日〜16日 3カ所移動
老齢年金の消失や、加入猶予、住所変更等、年金にかかわる相談所を、 市保健課分室、母子福祉センター、中央公民館で開設した。
災害復興土地区画整理事業相談所
11月8日から 於市役所
なぜ自分の焼跡に自分の家をすぐ立てられないのか、という罹災者の 疑問と不安を取り除くことと、区画整理事業のより深い理解を求めるために、
合同説明会、地区別説明会と併行して個人相談所を、市役所内に開設した。 区画整理事業は12月29日までに事業認可を受ける必要があり、 市民の協力は一刻を争う緊急事であった。
相談所開設初日の相談件数は48件で、11月中だけでも延621件に 達した。11月中の相談には不安感が多く、1.自分の土地はどこに、
どのようになるのか。2.整理前と同じ場所に住めるのか。3.安い 代替地はないか。などであったが、12月に入ると換地に関する希望が 多くなり、12月1日から開設された山形県酒田火災復興建設事務所の
相談分を含めると、主たる相談内容とその割合は次表に示された ものである。
主たる相談内容とその割合
相談内容 |
51年
11月 |
12月 |
52年
1月 |
2月 |
計 |
割合(%) |
区画整理され新しく道路や公園ができると、
自分の土地は「どこに」「どのような」土地があたえられるのか |
131 |
54 |
3 |
0 |
188 |
18 |
区画整理後も従前と同じ場所に住みたいができるでしょうか |
143 |
100 |
12 |
1 |
256 |
25 |
市が買収する買収すると地の価格と希望する土地の価格があえば、
地区外へ移転しても良い |
130 |
50 |
0 |
0 |
180 |
17 |
区画整理されることにより借地、借家権者は、どのようになるでしょうか |
62 |
16 |
0 |
1 |
79 |
8 |
仮換地等計画の進行状況は |
|
|
9 |
9 |
18 |
2 |
審議会とは |
|
|
3 |
|
3 |
|
計画変更のなかみ |
|
|
6 |
|
6 |
1 |
整地の承諾書関係 |
|
|
5 |
9 |
14 |
1 |
その他 |
155 |
77 |
43 |
15 |
290 |
28 |
計 |
621 |
297 |
81 |
35 |
1,034 |
100 |
|