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庄内平野の米づくりQ&A

更新日:2018年7月5日

今までに酒田市に寄せられた主な質問と、それに対する私たちのお答えを紹介します。

庄内平野は日本有数の穀倉(こくそう)地帯であり、教科書や資料集にも酒田の稲作農家が紹介されています。そのため、次のようなことを尋ねられることがあります。

Q1 どうして庄内平野は米づくりがさかんなのですか?

庄内平野が米づくりに適した場所だからです。

  1. 平らな広い水田がたくさんあること。
  2. たくさんの水があって水不足にならないこと。
  3. 夏にたくさんの日照時間(にっしょうじかん、天気がよく太陽が照っている時間)があること。
  4. 夏の昼と夜の温度差が大きい(昼の気温が高く、夜は涼しい)こと。

このような条件がととのっている地方では、米づくりがさかんに行われています。
でも、条件がそろっているだけではおいしいお米は作れません。
おいしいお米をいっしょうけんめいにつくろうとする農家の人たちの努力と情熱があってはじめて、おいしいお米ができるのです。

Q2 米づくりの歴史を教えてください。

稲作が日本に伝わったのは、今から2,400年から2,500年も前のことで、中国大陸から九州北部に伝わったと言われています。
日本の気候が稲作に適していたこともあり、あっという間に北上して日本中に広まりました。
庄内地方に稲作が伝わってきたのは、今からおよそ2,200年から2,300年くらい前のことだと言われています。
また、1,672年に江戸(今の東京)が大ききんにおそわれたとき、庄内のお米を大量に運び、江戸の危機を救ったと言われています。

Q3 庄内平野の歴史を教えてください。

山形県の北西部、日本海に面した庄内平野は、大昔「潟湖(せきこ)」といって、海とつながる大きな湖でした。
その湖に山形県内を流れる最上川が運んでくる土や砂がたまって、だんだんと埋められていき、今では南北に100キロメートル、東西に約40キロメートルにおよぶ広大な平野が形成されました。

Q4 庄内米の歴史を教えてください。いつから始まったのですか?

奈良時代の初期、712年に出羽の国が置かれてから、「柵戸(さくこ)」と呼ばれる開拓者(かいたくしゃ)が庄内にやって来て、田んぼづくりに本格的に取り組んだところから、庄内平野の米づくりの歴史が始まりました。
また、庄内地方で田んぼが長方形になったのは、明治時代末期から大正時代の初めに田んぼの耕地整理を行った頃といわれています。
田んぼを長方形にすることにより、農業機械が使いやすくなり、生産力が大きく向上しました。

Q5 庄内地方という地名について教えてください。

今から1,300年ほど前、お寺や神社などで管理していた土地を荘園(しょうえん)と呼んでいました。
庄内地方にもあちこちに荘園があり、「荘園」の内側という意味の「荘内」という言葉が使われるようになりました。
現在では「荘」の漢字をかんたんにした「庄」の字になって、庄内という地名になっています。

Q6 1年間でお米はどれくらいとれますか?

平成28年産米の数字ですが、山形県全体では395,200トン(1トン=1,000キログラム)、庄内地方では159,500トン、酒田市では40,300トンの収獲がありました。
なお、10アール(1アール=100平方メートル)あたり624キログラム程度の収量となります。

Q7 田植えと稲刈りの時期はいつですか?

田植えは、毎年5月の上旬から中旬に行い、稲刈りは、9月中旬から10月上旬に行います。

Q8 稲作に使っている機械の種類は何ですか?

田んぼを耕すトラクター、耕うん機、田植え機、農薬をまくときに使う無人ヘリコプター、稲刈りをするコンバイン、乾燥機などたくさんあります。
このような機械はとても値段が高い(コンバインの価格は、700万円から1,000万円以上します)うえに、作業の効率化によって、1年のうち1週間から2週間しか使いません。
そのため、最近では何軒かの農家が集まって、共同で機械を買い、効率よく使う工夫をしています。

Q9 米づくりで一番気を使っていることはなんですか?

同じ場所でお米をつくり続けると、稲が育つために大切な栄養分が田んぼからだんだん少なくなっていきます。
そうすると、稲が病気にかかりやすくなったり、稲が倒れやすくなったり、お米の味が悪くなったりします。
そのため、庄内平野の農家の人たちは、おいしいお米に育てるために、また、病気にかからない稲を育てるために、田んぼの土づくりを工夫しています。

Q10 米づくりに適した土はどういうものですか?

稲が丈夫に育つための養分を多く含んでいるということはもちろんですが、水分や養分を逃さないように保つ性質があり、さらに田んぼの下に水がゆっくりと染み込んでいくような水はけのよい土地が理想とされています。

Q11 米づくりの工夫について教えてください。

庄内平野の農家の人たちは、良い稲に育てるために、丈夫な苗を育てる工夫をしています。
丈夫な苗を育てるために、良い種を選ぶなどの工夫もしています

Q12 米づくりで一番苦労することは何ですか?

気候や害虫によって、収穫量が大きく左右されることです。
日照りや大雨によって稲の成長に悪い影響がでたり、虫から稲を食い荒らされたりすることがあります。
そういったことを防ぐために、定期的に稲の生育調査をしたり、雑草を取り除いたり、農薬を散布したりしています。
農薬を使うと言っても、最小限の量におさえて、人の体と環境にやさしい農業を進めています。

Q13 庄内米の味にはどんな特徴がありますか?

庄内地方で一番多くつくられている「はえぬき」は、ねばりが強く、ご飯を炊いて時間が経っても品質が大きくくずれることはなく、おいしく食べられます。いろいろなお米とブレンドしてもおいしく、他のお米との相性がよいようです。
「つや姫(つやひめ)」は、平成22年にデビューした山形県のブランド米です。粒の大きさ、白い輝き、旨さ、香り、ねばり等に優れています。
「雪若丸(ゆきわかまる)」は、平成30年秋にデビュー予定の新しいブランド米です。食味は「はえぬき」を上回り、ねばりとしっかりとした歯ごたえが特長(とくちょう)です。

Q14 庄内地方独特のお米を使った料理があったら教えてください。

お米を使った庄内地方独特の料理に、昔からの料理で「弁慶飯」(べんけいめし、みそ焼きおにぎり)があります。

Q15 山形のお米でお酒は作っていますか?

もちろん、山形のお米でおいしいお酒をつくることもできます。ですが、ご飯として食べておいしいお米が、酒用のお米としても優れているとは一概(いちがい)には言えません。
「はえぬき」も酒米(さかまい)としても使われていますが、酒米となると「出羽燦々(でわさんさん)」、「美山錦(みやまにしき)」、「出羽の里(でわのさと)」、「雪女神(ゆきめがみ)」、「亀の尾(かめのお)」などのほうが適しているようです。
山形県内には50以上もの酒造会社があり、それぞれの会社で何種類ものお酒を作っています。

Q16 農薬は何のために使うのですか?

稲が病気になったり、害虫がついたときに稲を守るために使います。

Q17 農薬はどれくらいの量を使うのですか?

農薬はできれば使わないほうがよいものなので、農家の人たちは、病気や害虫をいち早く発見できるように、毎日田んぼを見回り、できるだけ少ない量の農薬ですむような努力をしています。

Q18 農薬を使わなかったらどうなるのですか?

田んぼは隣どうしがみんな稲です。
病気になった稲を放っておくと、隣の稲にも病気がうつってしまいます。

Q19 農薬をまくと病気になっていた稲は治りますか?

稲にとっての農薬は、みなさんがカゼをひいたり頭が痛くなったりしたときに飲む薬のようなものです。
薬を飲むとカゼが治るように、農薬をまくと稲の病気も治ります。

Q20 庄内米はどのような品種改良を経て誕生したのですか?

庄内平野のお米の大部分を占める「はえぬき」は、もっとおいしい品種、もっと病気に強い品種、丈が低くて育てやすい品種など、よりよいものを目指して品種改良に取り組み、平成4年に、庄内平野の気候と風土に向いた品種として誕生しました。
詳しくは下にある「お米の系譜図(けいふず)」を見てください。いろいろなお米をかけ合わせて、「はえぬき」が誕生したのです。
「つや姫」や「雪若丸」も、同じように品種改良されて、誕生しました。

お米の系譜図

Q21 その品種改良にはどのような苦労があったのですか?

品種改良には様々な手間がかかるため、次の例にあるように長い時間が必要です。

(例)
1年目 いろいろなお米の品種を交配する(かけ合わせる)。
2年から3年目 交配した稲の中から、良い株を選び出す。
4年目から 病気や寒さに強いか調べる。
5年目から 新品種候補を選び出す(味、収獲量、育ち方など)。
7年から10年目 選んだ品種を、農家の人から試しにつくってもらう。

おいしいか、お米がたくさんとれるか、育てやすいか、冷害に強いかなどを調べて、合格すれば新品種の誕生です。

Q22 現在、新品種のお米の開発をしていますか?

庄内地方の鶴岡市にある「農業総合研究センター水田農業試験場」という山形県の機関で新品種の研究開発をしています。
そこでは「おいしい」というのはもちろん、暑さや寒さ、そして病気にも強い品種をつくるため、日々研究をしています。
「はえぬき」や「つや姫」、今年秋にデビューする「雪若丸」もここでつくられました。
また、酒田市の「庄内バイオ研修センター」ではバイオテクノロジーを使って新品種の開発をしていて、「酒田女鶴(さかためづる)」や「酒田まめほの香(さかたまめほのか)」というもち米を誕生させました。

Q23 今後、どのようなお米づくりを目指していくのですか?

品種改良するだけではなく、できるだけ農薬や化学肥料を使わないで、人の体と環境にやさしいお米づくりを進めていきます。
農家のみなさんや品種改良をする人たちは、常に様々な工夫と努力をしておいしいお米をつくり、そして食べた人から喜んでもらいたいと思っています。
これからも、よりおいしいお米をつくるために、品種改良をする人たちも、農家のみなさんも努力していきます。

Q24 お米のほかに酒田市ではどのような作物をつくっていますか?

酒田市では、お米のほかに大豆などの豆類や、大根やねぎなどの野菜、メロンや柿、いちごなどの果物、花などいろいろな種類の作物をつくっています。

出典・引用元

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