更新日:2019年1月1日
今回は単写真がメインとなったこともありストレートな作品が増えたように感じたが、謎かけされているような、撮影者に意図を聞いてみたくなる作品も多かったのが印象的。ジュニアの部も余白の使い方が上手な作品が多く、非常にレベルが高かった。
「お盆の昼下がり、涼を愉しむ」 金内 一浩さん (米沢市)
カラーなのにまるでモノクロのようなダークトーンで、昼なのに昼を感じさせない新鮮な作品となっている。構図も両側の木が門のようになっていて、まるで別世界の入り口のよう。
「出番待ち」高木 敏宏さん(鶴岡市)
思わず子どもたちの関係性を考え、想像が膨らむ作品。一瞬のフッとゆるんだ人物が撮れていて面白い。
「飛鳥裸参り」高橋 悠子さん(新堀)
前の子どもから後ろの大人まで1人1人がみんないい表情をしている。水の流れ、雪の降り方もよく撮れている。
「最上川氷結」梅津 勘一さん(錦町五丁目)
人工物が映らないことで時代がわからないような作品になっている。少し離れてみると白鳥が島のようにも見えて面白い。
「新生中町モール」土井栄美里さん(光ケ丘一丁目)
生活感があり、流れる街の時間が感じられる。それぞれの写真の視点もよく、撮影者が写真を愛していることが伝わる作品。
「サンセット」佐藤橿さん(庭田)
夕日の形をそれぞれ変えて撮っているのがいい。2枚目は煙突があることで夕日が真ん中にあっても気にならない写真になっている。
「灯り」佐藤 風花さん(酒田光陵高校)
動的なものが写っていないにもかかわらず、なんらかの存在感を感じる。どこまでも静かで鳥居の向こうに興味がひかれる。
「Euphoria」佐藤実佑さん(酒田光陵高校)
小さな動物の視点のようにススキを下からあおる大胆な構図。ススキが生き物のように存在感を出している。
「変化と不変」五十嵐 唯さん(酒田光陵高校)
タイトルが見る人に投げ掛けてくる。人も植物も変化する。花と道の構図の中にあえて手を入れることで、主張している。
「ニューサカタ」佐藤 芽生さん(酒田光陵高校)
若い感性で撮るとこうなるのか。看板の影、空に電線が入っているところがいいが、もっとごちゃごちゃしていてもよい。高校生らしい大胆な構図。
惜しくも賞は逃したものの、酒田市広報がぜひ使用したいという作品に贈る広報賞。今後市のPRで積極的に使わせていただきます。
(左)「たんぽぽ、種まき爺さんを見上げる」金内一浩さん(米沢市)
(中央)「南へ北へ一瞬の2ショット」高橋義章さん(吉田)
(右)「緋色の大河」田代みどりさん(宮野浦)
インスタグラムの部入賞作品紹介ページ
私の街さかた写真コンテストは、本市の魅力再発見と写真文化の全国発信を狙いとして、これまで58回の歴史を重ねてきました。その間中学・高校生から90歳を超える方まで幅広い写真愛好家の皆様に愛していただき、素晴らしい作品を数多くご応募いただいてまいりましたが、このたび、創設当時からの写真を取り巻く環境の変化なども鑑み、本コンテストは今回を持って一区切りとさせていただきます。これまでたくさんのご応募ありがとうございました。