山形新幹線庄内延伸を目指して
更新日:2016年10月1日
酒田市「山形新幹線庄内延伸」の事業可能性の検証 NEW
「山形新幹線機能強化調査報告書(平成18年3月・山形新幹線機能強化調査検討委員会)」のうち、陸羽西線新在直通化に関する調査内容を踏まえ、「山形新幹線庄内延伸』の事業可能性について検証を行いました。
詳細は下記ページを御覧ください。
山形新幹線庄内延伸とは
山形新幹線は、フル規格新幹線と乗り換えなしで直通運転するミニ新幹線(在来線高速化)です。
現在、東京から新庄間でつながっています。「庄内延伸」は、陸羽西線を活用して、この山形新幹線を庄内まで整備するものです。
山形新幹線の庄内延伸は、県内を新幹線で結ぶことで県土軸(県都と庄内・最上・村山・置賜を結ぶ軸)を形成し、域内交流を活発化させ、庄内地域はもちろん、山形県全体の産業、経済、観光、文化等の発展に寄与する重要な事業です。
庄内延伸プロジェクトの意義
- 2040年の将来人口は、庄内地域で19万人台(酒田市7万人台)と推計されています。
- 庄内にとって、内陸(県都)との域内交流の活性化が大切です。
- 庄内2市3町は運命共同体です。「庄内延伸」は、この地域が持続的に発展していくために必要不可欠な交通インフラです。
- 「山形新幹線庄内延伸」が実現すれば、交流拡大と人口減少抑制効果(定住効果)が図られます。将来の礎を築くためにも早期実現を図ることが重要す。
庄内延伸プロジェクトの効果
県土の一体的発展
- 「県土の一体的発展」を推し進めます。
県内を山形新幹線で結ぶことで、「域内交流」を活発化させ、山形県経済全体を活性化させます。 - 「庄内と内陸」、「仙台圏」を近づけます。
県内及びその周辺地域へのアクセスが飛躍的に改善します。庄内-内陸間も通勤圏になります。 - 「奥羽・羽越新幹線の間」を切れ目なく結びます。
利用者の利便性向上
- 酒田-山形間の平均所要時間が、これまでより1時間以上短縮されます。
区間 | 現行平均※1 | 庄内延伸※2 | 短縮時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
酒田-山形 | 2時間28分 | 1時間14分 | 1時間14分 | 陸羽西線経由 |
酒田-東京 | 4時間24分 | 3時間50分 | 34分 | 羽越本線経由で試算 |
※1 現行時間は平成27年3月14日改正ダイヤの上下平均所要時間(つばさ利用・乗換時間含む)
※2 「平成18年3月・山形新幹線機能強化調査報告書」により報告された所要時間
- 乗換解消が実現します。
- 快適性の向上が図られます。
- 首都圏とのアクセスが多様化します。
- 乗客が減少している陸羽西線の維持確保につながります。
沿線・地域波及効果
- 産業・経済・観光・文化等の発展が図られます。
※「平成18年3月山形新幹線機能強化調査報告書」によると、経済波及効果として、年間11億円程度、イメージアップ効果として年間1億円程度と試算。 - 駅を拠点にした「まちづくり」が進展し、広域観光や沿線開発が進みます。
- 環境保全効果が期待されます。
- 新幹線の総合効果として「人口減少抑制効果」が期待されます。
山形新幹線庄内延伸(庄内地域の持続的発展を目指して)(PDF:1,523KB)
山形新幹線庄内延伸早期実現(平成27年7月9日追加)(PDF:843KB)
要望活動
内閣官房長官への要望
平成26年4月15日(火曜)、本間酒田市長は、本多酒田市議会議長、佐藤酒田商工会議所会頭とともに首相官邸を訪れ、菅内閣官房長官に「山形新幹線の庄内延伸」などに関して要望を行いました。
庄内開発協議会要望
平成27年5月14日(木曜)、庄内開発協議会※(会長:榎本政規鶴岡市長)で「平成28年度山形県庄内地方重要事業要望書」をまとめ、山形県知事に要望を行いました。
庄内地方の鉄道に関する要望事項は、平成27年3月25日(水曜)の庄内開発協議会首長会議において、『羽越新幹線整備、羽越本線・陸羽西線高速化(山形新幹線庄内延伸)の推進について』を重点要望事項として要望することを確認しました。
※庄内開発協議会
庄内地方の市町及び経済団体等で構成する協議会
酒田市重要事業要望
平成27年5月27日(水曜)、本間酒田市長は、本多市議会議長、堀市議会副議長とともに県庁を訪れ、吉村山形県知事に、「山形新幹線庄内延伸」を含む平成28年度酒田市重要事業の要望活動を行いました。
鉄道講演会
鉄道高速化講演会(平成26年1月17日)
平成26年1月17日、「鉄道高速化講演会」を開催し、講師の京都大学大学院 中川大教授が『鉄道機能強化と地域振興』と題して講演しました。
中川教授は、鉄道高速化の必要性と地方都市のにぎわい創出について紹介したうえで、
- 山形新幹線庄内延伸は山形県内と周辺地域へのアクセスを飛躍的に改善させ、施策の意義大
- 短期間かつリーズナブルに実施可能で、地方都市が目指す方向として正しいアプローチ
- 「羽越新幹線」は、日本海国土軸として、国土政策上必要。どちらも重要で具体的な議論をただちに進めるべき
として、庄内延伸の重要性を強調しました。
酒田駅100周年・陸羽西線100周年記念講演会(平成26年9月4日)
平成26年9月14日に、酒田駅100周年・陸羽西線100周年記念事業を開催し、3名の講師※の方々から記念講演をしていただきました。その中で、大阪有機化学工業株式会社の鎮目社長からは『地域の基幹交通としての鉄道への提言』と題して、陸羽西線の高速化と山形新幹線の庄内延伸に関する提言をいただきました。
鎮目社長講演要旨
- 平坦で直線区間が多い陸羽西線は、電化・改軌してスピードアップができ、新幹線の走行に適している。このままにしておくことは実にもったいない。
- 電化・改軌にあたり、既存施設が活用可能であり、工費の縮減、工期の短縮が可能
詳しくは下記をご覧ください
※記念講演講師と演題
- 鎮目泰昌氏
大阪有機化学工業株式会社代表取締役『地域の基幹交通としての鉄道への提言』 - 中原浩子氏
東北公益文科大学特任講師『酒田駅での観光発信の取組み』 - 高橋敦司氏
東日本旅客鉄道株式会社鉄道事業本部営業部次長『広域連携による観光流動の拡大と地域の活性化』
鉄道講演会(平成27年2月4日)
平成27年2月4日に、酒田市、酒田商工会議所、酒田商工会議所女性会の主催による鉄道講演会がホテルリッチ&ガーデン酒田で開催され、約300人が聴講しました。講師は、9月14日の酒田駅100周年・陸羽西線100周年記念講演に引き続き、鉄道研究家である大阪有機化学工業株式会社代表取締役の鎮目泰昌氏。
鎮目氏は「日本のロマンチック街道-陸羽西線の魅力と可能性」と題し講演し、「陸羽西線はほとんどが直線かつ平坦な区間で、トンネルや橋りょうは断面が大きく電化を見据えて作られている。また、陸羽西線は新幹線の走行に適しており、既存施設を活用することで工期や工費の縮減が可能。このままにしておくことは実にもったいない。陸羽西線と最上川のもつ観光ポテンシャルも高く、最上川の素晴らしい景色を東京から直通で見てもらうことができる。陸羽西線を山形県の一大幹線に育てて、県土の発展を担ってほしい。」などと力説しました。
鉄道講演会(平成28年2月5日)
平成28年2月5日に、山形新幹線庄内延伸の早期実現を目指す陸羽西線高速化促進市町村連絡協議会の主催により、鉄道講演会が響ホール(庄内町)で開催されました。
講師は国内外の高速鉄道整備の事情に精通した大阪産業大学工学部教授の波床正敏(はとこまさとし)氏。
会場(500名収容)を埋め尽くす皆様が来場し、「庄内への高速鉄道導入に向けて」の課題と展望を聴講しました。
講演要旨
- 全国的にみて、新幹線が通っていない都市は、人口が減少している傾向。
- 山形新幹線は、在来線を利用して走るフランスの高速鉄道「TGV」に似ている。フランスでは、時速250キロメートルクラスの高速新線の整備を図りながらも、整備可能な部分から在来線を活用し、順次高速化を進めてきた結果、ほぼ全ての10万人都市で「TGV」が運行している。しかし、在来線を活用してTGVを運行している部分でも高速線案を放棄しているわけでは無い。羽越本線のフル規格整備新幹線化と山形新幹線の庄内延伸においても同様の考え方ができることを示唆。
- 国が実施する新潟-庄内間のフル規格化には1.2兆円の費用が必要となるが、国の財源は今後減少する見込み。一方、JR、地方が実施する新庄-庄内間のミニ新幹線の場合は350億円で整備が可能。JR東日本は、東北・上越新幹線の購入費用の分割払いが終了し、投資に好機となる。
- 山形新幹線庄内延伸に向けては、陸羽西線の乗継ぎ利便性を向上させるなど、利用者数を増加させる取組みが必要。
広報活動など
出前講座
山形新幹線庄内延伸に関する出前講座をお届けします。
詳しくは下記リンクから案内ページをご覧ください。
酒田市広報
酒田市広報「私の街さかた」の山形新幹線庄内延伸に関する特集記事です。
詳しくは下記から案内ページをご覧ください。
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