更新日:2026年3月31日

今回は酒田市に U ターン後、まちづくり活動を積極的に進めている菅原裕太さんに、現在の活動のきっ かけや、仲間と共に立ち上げた蚤の市「サカタカダブラ!」についてお話を伺いました。
4年半前に酒田市にUターンし、株式会社菅原工務所で働きながらまちづくりに関わるようになりました。
様々な活動に積極的に関わるようになったきっかけは、地方のまちづくりを学ぶ有志の勉強会に参加したことです。
そこで地域の現状を認識し、「従来の会社業務だけではなく、地域の未来に向けた取り組みをしていかなければならない」と感じるようになりました。
まちづくりの重要性を学び、自分の視野を広げたいと思いましたが、それまでは会社中心の人脈しかなかったため、まちづくりに関わっていくならもっと多くの人とつながりたいと感じていました。そんな時、知人から「つぶやきBAR」の存在を紹介され、ちょうど1年前ぐらいに初めて参加しました。
つぶやきBARでの交流を通じて、人脈が広がるとともに、他の参加者の色々な考えに触れ、まちづくりに対する意識が高まったと思います。
特に、後ほどお話する蚤の市「サカタカダブラ!」を立ち上げる仲間となった株式会社Polarisの益山さんや合同会社とびしまの松本さんとも、つぶやきBARで出会いました。
サカタカダブラ!は、まちを良くしたいという仲間がそれぞれ持ち寄ったリソースを活用して立ち上げたプロジェクトです。
発案者は株式会社Polarisの益山さんで、最初は「酒田に蚤の市(骨董市)ってないよね」というお話からでした。
私はそのお話を受けて、関わっている空き家利活用事業(NPO法人こ家プロジェクト)から派生させて、空き家の残置物を活用できると考えました。
そこから、古物を再利用した地域活性化を目指す、地域全体を巻き込んだイベントとして進めていくこととなりました。

サカタカダブラ実行委員会の菅原裕太さん(左)とつぶやきBAR主催者の安川副市長(右)。つぶやきBARでも開催について菅原さんにご周知いただきました。
サカタカダブラのポスター。イベントタイトルやイラストはアニメーターである益山さんご夫婦が制作。
合同会社とびしまの松本さんがイベントの枠組み作りに係る多くの実務を先導してくれました。
また、プロのアニメーターとしてご活躍されている益山さんご夫婦が会場のオブジェデザインやイベントタイトル、ポスターイラストの制作を担うなど、クリエイティブな面を支えていただきました。
さらに、瓦のアップサイクル製品の販売では原田瓦工業の原田さん、おからのアップサイクル製品の販売では有限会社南禅寺屋の小寺さんにご協力いただきました。
加えて、東北芸術工科大学の学生チームも実行委員および出店者として参加し、当日は東北公益文科大学の学生や高校生がボランティアとして運営を支えてくれました。
イベント当日は、老若男女問わず多くの方にご来場いただきました。
近年は酒田で開催されていなかった蚤の市という点だけでなく、アップサイクル商品の販売など、オリジナリティあふれる企画もあって、多くの注目を集めたのではないかと感じています。

▲当日は幅広い世代の方々から訪れていただきました

▲東北芸術工科大学の学生の方が、古物等に漆でデザインを加えたアップサイクル商品を販売
サカタカダブラ!の最終的な目標は、街全体が蚤の市の会場になることです。どこの家でもお店でもサカタカダブラ!に参加できるようにし、開催日には街のいたるところで蚤の市が開催される状況を作りたいと思っています。
軒先や店先にのぼり旗を掲げ、誰でもそれぞれが家にある品物を持ち出し、新たな価値(アップサイクル)を見出して次の人の手へとつないでいく。そうした動きが広がれば、ものが循環し、人が行き交うまちになるのではないかと考えています。
自分がこれから行いたいと思っている中通り商店街活性化の取り組みにもサカタカダブラ!の要素を取り入れたいとも思っています。
つぶやきBARのような前向きな妄想を語ることのできる場で生まれる有機的なつながりは、地域のにぎわいのためにとても大事だと思います。
今後は、前向きな妄想だけではなく実際に行動に移せるようなチームがつぶやきBARの中にあった方がいいと考えているので、率先して働きかけていきます。

菅原さんを始め、同じ想いで集まった仲間の方々のまちづくり活動は、単なるイベントの開催にとどまらず、さらなる市民同士のつながりを深めることになり、前向きな妄想に留まらない地域活性化に繋がっていることがわかりました。まちづくりに対する想いを持ち寄って交流することができる場として、「つぶやきBAR」があり続けたいと思います。