更新日:2025年6月20日
庄内文化賞は、庄内地方に居住し、文化芸術に関する活動又は、阿部次郎に関する研究において、優れた成果をあげた個人または団体を顕彰するもので、庄内地方の文化および芸術の振興に寄与することを目的としております。
酒田市教育委員会が昭和54年に制定して以来、令和6年度までに16団体と30人の方々が受賞されております。
令和7年度より、阿部次郎文化賞と統合し、本市出身の哲学者・阿部次郎先生の功績を顕彰する要素を含む、新たな文化賞として再編いたしました。
長南 光 氏 (鶴岡市西荒屋)
綴錦織伝統工芸士として、平成19年に鶴岡市卓越技能者表彰を受賞されました。
令和元年には、鶴岡市出身の綴錦織工芸作家、遠藤虚籟氏の遺志を継ぎ、阿弥陀三尊像の曼荼羅を三年がかりで織り上げました。その繊細な技術と持ち前の画才を発揮し、黒川能の能衣装の作製や能面の絵付けにも携わるなど、地元の伝統文化の継承にもご尽力されています。
また、ご自身が営む農家民宿・農家レストラン「知憩軒」では、在来野菜をふんだんに使用した食事を提供し、訪れた皆さんに庄内の食文化を発信されています。
このように、庄内地域の文化芸術の振興に多大の貢献をされました。
阿部次郎文化賞は、本市出身の哲学者・阿部次郎先生に関する研究のほか、哲学、美学などの研究に実績が顕著な個人又は団体を顕彰するものです。昭和59年に旧松山町が制定、平成17年の合併後は酒田市が引き継ぎ、令和5年度まで4団体と23人の方々が受賞されました。
令和6年度は、顕彰事業の見直しのため賞を休止としておりましたが、令和7年度より「庄内文化賞」と統合することに決定いたしました。
今後は、庄内地域における文化芸術のさらなる振興を目指し、引き続き庄内文化賞の内部で阿部次郎先生の功績の顕彰を行っていきます。