更新日:2023年12月13日
今日、私たちは健康で快適な生活を送るために、昔に比べて、よりたくさんの水を使っています。家庭や工場でもたくさんの水を使って、私たちの生活を支えています。使われる水の量が増えると、捨てられる水の量も増えてきます。
下水道は使われて汚れた水をきれいにし、環境をより良くするという、次のような大きな役割を持っています。
※川や海の汚れの原因約7割は、家庭から未処理のまま流される生活雑排水によるものです。
きれいな川や海になります。水は台所や風呂、洗濯などに使うと汚れてしまいます。汚れた水をそのまま流しますと、川や海が汚れて、魚がすめなくなったりします。下水道は汚れた水をきれいにして川に戻します。
生活環境が良くなります。私たちの家庭や工場などから出た汚れた水が、住宅のまわりにたまると、いやなにおいがしたり、ハエや蚊などが発生したりします。下水道ができれば、そのようなことがなくなり、快適で衛生的な生活ができるようになります。
水洗式トイレが使えます。くみ取り式トイレを水洗式トイレにすることによって、し尿(大便や小便)は下水道管を通ってクリーンセンター(処理場)へ運ばれ、きれいになります。また、くみとり時の悪臭もなくなります。
合流式の場合は、大雨による浸水被害をなくします。大雨が降ると、水はけの悪いところや土地の低いところに建っている家は、浸水して大きな被害を受けることがあります。下水道ができると、大雨による被害が少なくなります。
降雨強度(雨の降る量)は7年に一度降るであろう雨の量=1時間あたり50.4ミリとして設計されていますので、近年の局地的大雨では一時的に道路が冠水したりする場合があります。
※合流式とは、雨水と汚水を同じ下水道管に取り入れ、処理場まで運ぶ方式です。
下水道が使用できる区域となったときは、1年以内に宅地内の排水設備工事を行い、下水道に接続してください。また、くみ取り便所は3年以内に水洗便所に改造しなければなりません。