水害時の衛生対策と消毒方法(消毒液散布用噴霧器の貸出)
浸水被害にあわれた家屋を消毒するための手動噴霧器を貸し出します。(8月23日時点)
KOSHIN/背負式手動噴霧器RW-10(容量10L)
貸出期間:8月23日(金曜)~当面の間
貸出場所:八幡総合支所、松山総合支所、環境衛生課(広栄町・管理棟1階)
貸出時間:8時30分から17時(土曜、日曜、祝日を除く)
- 貸出対象:1世帯1台(連続した貸し出しは原則2回まで。)
- 貸出期間:5日間(貸出日を含む)(5日目が土曜・日曜・祝日の場合、返却日は翌開庁日となります。)
- 貸出方法:手動噴霧器貸出簿への必要事項の記載をもって貸し出します。(罹災証明書は不要です。)
- 貸出状況については各貸出場所にご確認ください。(電話予約は行っていません。)
借受け後は、以下の注意事項を遵守し、使用してください。
(1)貸出期間を厳守でお願いします。
(2)使用前に取扱説明書を確認してください。
(3)返却時は、タンク内の消毒液を空にしてください。
(4)手動噴霧器は、周囲の迷惑にならないよう使用してください。
(5)手動噴霧器の使用により生じた損害に関しては、借受者がその責任を負うことになります。
(6)手動噴霧器を滅失、又はき損した場合には、速やかに貸出場所へご連絡ください。
浸水被害にあわれた家屋を対象に、消毒液を配布します。
10%塩化ベンザルコニウム液(500ml)
配布期間:8月9日(金曜)~当面の間
配布場所:市役所本庁舎(1階・市民課前)、八幡総合支所、平田総合支所、松山総合支所、環境衛生課(広栄町・管理棟1階)
配布時間:8時30分から17時(土曜、日曜、祝日を除く)
- 配布の目安:1戸1本(消毒液1本で0.1%に希釈した消毒液を約50L作成できます。)
- 取扱い上の注意事項を記載している「塩化ベンザルコニウム(逆性石けん)の使い方」チラシを一緒にお持ちください。
- 受取簿への記載をお願いします。
【注意事項】清掃や乾燥が不十分では、消毒の効果を発揮できません。泥を取り除き、清掃・乾燥させてから消毒してください。
- ゴム手袋を着用したうえで、規定の希釈倍率に希釈し、使用してください。(希釈方法については下記PDFをご覧ください。)
- 床下の場合は、希釈した消毒液をジョウロや噴霧器で散布してください。
- 床上の場合は、希釈した消毒液を浸した布などで拭いてください。
- 吹きかけ後は乾拭きせず、そのまま乾燥させてください。(乾燥は風通しのよい状態にして約3日~1週間程かかります。)
【参考】塩化ベンザルコニウムの使い方(PDF:542KB)
■衛生対策及び消毒方法については下記でご確認ください。
- 豪雨等により家屋などが浸水した場合、細菌やカビが繁殖しやすくなるため、家屋の洗浄や拭き取りにより汚れを除去して、十分に乾燥させましょう。
- 生活する上で人が触れる室内の壁などは、泥や汚れを十分に取り除いた後に消毒します。
- 人が直接触れない床下や庭などの土壌への消毒は、基本的に不要です。(厚生労働省と(一社)日本環境感染学会の指針より)
- 浸水した衣類や布類は、熱水洗濯あるいは80℃の熱水に10分以上漬けてから洗濯し、乾燥させます。浸水した洗うことができない家具(カーペット、布製ソファなど)は撤去しましょう。
家屋等が浸水した場合、次のとおり洗浄及び衛生対策を行ってください。
なお、感染症対策としては次の2点が基本となります。
(1)感染症予防のためには、清掃と乾燥が最も重要です
(2)屋外(床下や庭)の消毒は原則不要です
【参考】浸水した家屋の感染症対策(清掃時の注意事項)(PDF:126KB)
【参考】浸水した家屋の感染症対策(消毒の手順)(PDF:790KB)
土砂等を取り除いた後、水道水で洗い流し、しっかり乾かすことが重要です。
床下に土砂や水分が残っている場合、その湿気により、家の基礎や土台(床組)などに影響が出る場合があります。(床下や庭などの消毒は原則不要です)
- 汚泥や不要なものなどを片付けてください。
- 庭木や外壁についた泥は、水で十分に洗い流してください。
- 床下換気口のごみを取り除き、床下の風通しを良くしてください。
- 床下はスコップや流水を用いて汚泥を取り除いた後、雑巾などで水気をなくし、扇風機などにより強制的に換気し、乾燥させてください。
室内は、食事や睡眠など生活を行う場所のため、泥や汚れを十分に取り除いた後、消毒を行いましょう。
- 水が引いた後、濡れた畳や家の中の不要な物を片付けてください。
- 汚れた家具や床、壁などは、水洗いや水拭きで汚れをきれいに取り除き、十分に乾燥させた後、消毒をしてください。
- 食器類や調理器具などは、水洗いで汚れをきれいに洗い流した後、消毒をしてください。
- 食器棚や冷蔵庫などは、水洗いや水拭きで汚れをきれいに取り除き、十分に乾燥させた後、消毒をしてください。(消毒は、清掃が不十分だと効果を発揮できないため、必ず泥や汚れを取り除いた後で使用します)
消毒薬は、お近くの薬局・薬店、ホームセンター等で購入できます。
消毒薬を取り扱う際には、ゴム手袋、マスク、保護メガネを使用するとともに、子どもやペットが触れないように注意してください。また、消毒薬の取り扱い説明書をよく読み、事故が起こらないよう注意してください。
■様々な濃度の消毒薬が市販されているので希釈倍率に注意してください
消毒対象 |
消毒薬 |
使用濃度 |
使用方法 |
屋外(消毒を要する場合) |
クレゾール石けん液 |
3Lの水にクレゾール石けん液100mlを溶かした約3%の希釈液を使用 |
希釈液をジョウロや噴霧器で散布する 【注意事項】においが強く屋内使用には不適であり、皮膚への刺激性が強いため、ゴム手袋を装着して使用すること ※塩素系の消毒薬と混ざると有毒ガスを発生することがあるため、決して他の液体と混ぜないこと |
屋内(家具、床、壁)、床下 |
0.1%塩化ベンザルコニウム(逆性石けん) |
ペットボトルのキャップ2杯分(10mL)の「10%塩化ベンザルコニウム」を水1Lで希釈した100倍希釈液を使用 |
床上:泥などの汚れを洗い流すか、雑巾などで水拭きしてから、希釈液を浸した布などでよく拭く 床下:泥を除去し、乾燥後に希釈液をジョウロや噴霧器で散布する 【注意事項】原液は手荒れの原因になることがあるため、ゴム手袋を装着して使用すること |
食器類 |
0.02%次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤でも可) |
ペットボトルのキャップ約1杯分(4mL)の「5%次亜塩素酸ナトリウム」を水1Lで希釈した250倍希釈液を使用 |
食器等を水洗いした後、希釈液に5分以上浸し、水洗い後乾燥させる 【注意事項】皮膚への刺激性があるため、ゴム手袋を装着して使用すること 金属やゴムを腐食させるため、使用する場所には注意すること ※酸性の消毒液と混ざると有毒ガスを発生することがあるため、決して他の液体と混ぜないこと |
手指(後片付けで汚れた箇所や土にふれた場合) |
手洗い用石けん 手指消毒用アルコール |
(手指消毒用アルコール)70%以上の濃度のまま使用 |
(手指消毒用アルコール)3mLを手に取ってそのまま1分間すり込む 【注意事項】泥などの汚れにより消毒効果が著しく低下するため、汚れを洗い流すか水拭きにより取り除いてから使用すること アルコール過敏症の方は手荒れの原因になることがあるので注意すること |
※市販の家庭用塩素系漂白剤の有効濃度
商品例:ピューラックス6%、ハイタ―5%、ミルトン1%
※消石灰について
床下の消毒・乾燥用に消石灰をまくことについては、用法や効果について明確に示されたものがありません。過去には飛散して目に入り失明した事例や皮膚の炎症等の健康被害も報告されています。使用する場合には、長袖・長ズボンを着用し、ゴム手袋・マスク・保護メガネを使用するなど、十分注意してください。
屋内にカビが発生していることがあるため、ドアと窓を開けてしっかり換気しましょう。
ゴム手袋、マスク、長靴を着用しましょう。
- ゴム手袋、マスク、保護メガネを着用し、食品を取り扱う場所や子どもが触れる場所は念入りに消毒しましょう。
- 使用する直前に希釈濃度を守って希釈し、他の消毒薬や洗剤等と混ぜないようにしてください。
- 希釈した消毒薬は、時間が経つと効果が減っていくため、使用する直前に希釈し、その都度使い切りましょう。
- 消毒液の入っていたバケツやジョウロなどは、使用後、十分に水で流してください。
- 子どもの手の届かないところに保管し、使用に際しては、子どもが触れないよう十分に注意を払ってください。
- 皮膚についた場合は、大量の水と石けんでよく洗い流し、目に入った場合は、水で十分に洗い流し、医療機関を受診してください。
- 水に浸かった食品や温度管理不良の食品は廃棄し、清掃後・食事前・排便後はしっかり手洗い、アルコール消毒を行いましょう。
- 受水槽は、安全と衛生を点検・確認してから使用してください。
- 体調に異変を感じたら、早めに医療機関を受診してください。
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