更新日:2024年3月28日
肺炎は、日本の死亡原因の第5位であり、成人の肺炎の約2~3割は肺炎球菌という細菌により引き起こされると報告があります。
肺炎球菌は、このほかにも、血液の中に細菌が回ってしまう敗血症などの重い感染症の原因になることがあります。
肺炎球菌による感染症に対して、すべての肺炎などが防げるわけではありませんが、有効性・安全性が確認されているワクチンがあります。
肺炎球菌は90種類以上の型がありますが、ワクチンを接種することで、頻度の高い23種類の肺炎球菌の型に免疫をつけることができます。ワクチンの効果は5年以上持続します。
免疫力は時間とともに低下するといわれていますが、副反応が強くでることがあり、前回接種から5年を経過していないと再接種できません。(以前、接種したことがある方は、前回接種との間隔にご注意ください。)
副反応としては、局所のかゆみ、疼痛、熱感、腫脹、発赤が5パーセント以上認められます。また、筋肉痛、倦怠感、違和感、悪寒、発熱がみられることもありますが、いずれも軽度で2から3日で消失します。
予防には普段からの生活に気を配ることが大切です。
この予防接種の定期接種(助成)対象者は65歳の方のみですが、本人の希望により定期接種対象以外の年齢の方でも任意(全額自己負担)で接種可能です。
任意接種で重い健康被害が生じた場合には、独立行政法人医薬品医療機器総合機構及び市が加入する予防接種賠償保障保険に基づく補償の対象となります。
原因によるものか因果関係等について調査した結果、予防接種によるものと認定された場合に補償を受けることができます。