更新日:2020年11月12日
副市長 矢口 明子
酒田のみなさん、特に女性のみなさんは、普段から家事・仕事・育児・介護など、本当に休む間もなくがんばっていると思います。お金の支払われる「仕事」(paidwork)だけが仕事なのではありません。家事・育児・介護・地域活動なども立派な「仕事」(unpaidwork:アンペイドワーク)であり、全ての「仕事」を合わせると、多くの女性が日々長時間働いていることと思います。疲れて休みたいと思ったり、自分だけの時間が欲しいと願うのも、当然のことだと思います。
新型コロナウィルス感染症の影響により、今年はさらに家庭における女性の「負担」が増えたと言われています。学校休校によりこれまで以上に子どもの世話に時間を使うようになった人、感染リスクを心配しながら長時間働くことになった人、あるいは逆に休業により収入が減った人、親に会えない子・子に会えない親、ドメスティックバイオレンス(DV)や児童虐待のリスクに直面している人など、今も多くの女性が不安を抱えながら過ごしているのではないかと心配しています。
酒田市では「日本一女性が働きやすいまち」を目指していますが、これは決して「女性だけがもっとがんばる」ものではありません。家庭においては、女性がこれまで担ってきたアンペイドワークを家族みんなで分担したり、家事代行等の外部サービスを上手く利用するなどして、誰か一人だけががんばるという状況をなくすことが必要です。
がんばっている女性のみなさん、自分がリラックスできる時間を持ちましょう。上手に手を抜きましょう。周りの人を頼りましょう。信頼できる人に話しましょう。各種相談窓口もありますので、積極的に利用してほしいと思います。