更新日:2024年1月1日
新年あけましておめでとうございます。
市民の皆さまにおかれましては、つつがなく新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
昨年9月6日の市長就任以降、日本ご当地ラーメン総選挙での酒田のラーメンの日本一獲得や大相撲・北の若関の新入幕など、市民にとってうれしい出来事がありました。今年も酒田の食材・人材を含む恵まれた地域資源を生かし、誰もが豊かに安心して暮らせるまちを創るため、次の政策を重点に進めます。
急激な人口減少が、空き家の増加、小売店の閉鎖、保育園・学校の統廃合などさまざまな課題を生み出しています。人口減少の主な要因は、若者、特に女性が仕事の選択肢を求めて都会へ流出していること(社会減)や、若者の経済的基盤が弱いことなどにより、結婚・出産が減少していること(自然減)にあります。そこで「日本一女性が働きやすいまち」を目指すとともに、若者が就きたいと思う仕事の創出と所得向上に取り組みます。具体的には、IT関連企業や再生可能エネルギー関連企業の集積と、地元企業や農林水産業の「稼ぐ力」の向上を促します。「鳥海山・飛島ジオパーク」「北前船の日本遺産」「美酒美食のまち酒田」をPRし、地域に「外貨」をもたらす観光誘客と地域産品の移出・輸出を進めます。
担い手不足を緩和するため、あらゆる市民が職場や地域活動に参画しやすい環境を整えます。特に、就労意欲のある女性・高齢者・障がい者・外国人などが働くことのできる環境の整備に力を入れます。市民が「社会への参画」と「家庭内のケア労働(家事・育児・介護など)」を両立できるよう、保育・介護サービスなどの充実を図るとともに、家庭内のジェンダー平等意識の啓発を進めます。
子育て・教育・医療・福祉・介護・防災・環境衛生などあらゆる生活面において、人口が減少しても安心して暮らせる環境を整えます。例えば、既存施設を活用した児童の遊び場の確保や、買い物弱者に対する民間サービスの情報集約と情報提供に取り組みます。
デジタル技術の活用により、新たな発想での地域課題の解決に取り組み、人は人にしかできないことに従事する環境を整えます。また若者・女性・障がい者など多様な意見を反映しながら「あるものを生かす」「(酒田単独ではなく)庄内全域で考える」という発想で市民の幸せ(ウェルビーイング)を実現する市役所を構築します。
以上の方向性は、行政だけで進められるものではありません。企業・各種団体・市民の皆さまの協力が不可欠であり、そのためにも皆さまから信頼される酒田市役所であることが必須であると考えています。今年も「なぜそういう政策判断に至ったのか」を市民の皆さまに丁寧に説明していくことを心掛けます。
酒田ほど自然景観が美しく、そこから生まれる「食」と「自然エネルギー」に恵まれた地域は、世界でも他にありません。それらの豊かな地域資源を生かせば、必ずや豊かに安心して暮らせるまちを創ることができると、私は確信しています。
本年も市民の皆さまと一緒にまちづくりを進めることを楽しみにするとともに、市民お一人お一人にとりましても夢と希望に満ちあふれた年となりますよう、心から祈念いたします。
令和6年1月1日
酒田市長 矢口明子
総務部市長公室
〒998-8540 酒田市本町二丁目2-45
電話:0234-22-5111 ファックス:0234-26-3688