更新日:2025年11月25日
近年、持ち運びができる小型家電にリチウムイオン電池が使用されている製品が多くなりました。
モバイルバッテリーやスマートフォンの他、ワイヤレスイヤホン、スマートウォッチ、携帯用扇風機など使用製品は多岐にわたります。
日常生活での利用が多い製品ですが、誤った取り扱いでの使用や破損、劣化に気づかないままの使用は、火災を発生させることがあるため注意が必要です。
また、リチウムイオン電池使用製品を他のごみと混ぜて廃棄することで、ごみ収集車やごみ処理施設での火災の原因となりますので各自治体で定める廃棄方法を確認し適切な処理をお願いします。

電池の中にあるリチウムイオンと電子により電気エネルギーを生み出すことができる電池で、乾電池のような形をしている円筒形のものから、モバイルバッテリーのような平たいラミネート形、携帯ゲーム機などに使用される角形など様々な形があります。
リチウムイオン電池は、外部からの強い衝撃や圧力が加わることにより内部構造が破損し、電気回路がショートすると異常発熱が起こり発火することがあります。
また、高温により内部の電気を生み出す化学反応が異常に進み、発熱を制御できなくなることもあります。
そのためリチウムイオン電池は、「強い衝撃」、「圧力」、「熱」に弱いという特性を有している電池となります。
製品の使用に当たっては、発熱、発火等事故が発生する危険性を常に意識するとともに、以下のような点に注意しましょう。
一例として次ような状態の場合、製品に何らかの欠損が生じている可能性があります。
上記のような場合、製品から発熱、発火、発煙、破裂又は爆発する可能性があります。
製品の使用を中止し、身の安全を確保しましょう。
また、製品を落とした場合など、すぐに異常が出ないこともありますので、注意しましょう。
製品の欠陥による火災も発生しています。製造、販売及び輸入業者、型式など製品に関する情報を確認してから購入しましょう。
モバイルバッテリーにはPSEマークがついている製品もありますので確認しましょう。
※モバイルバッテリーの性能によってはPSEマークを付ける必要がないものもあります。
購入後は、取扱説明書に沿って使用し、充電器は純正品又は推奨品を使用しましょう。

ごみ処理施設やごみ収集車において、リチウムイオン電池等が押しつぶされたことなどに起因する火災が発生しています。
ごみ処理施設の機能が停止し、ごみ処理の受け入れが滞ると普段の生活に大きな支障をきたします。
ワイヤレスイヤホンや携帯用扇風機のような小型製品であっても大きな火災になることがあるため、廃棄する場合は、安易に他のごみに混ぜて捨てるようなことはせず、次のことを確認し廃棄しましょう。


本体パッケージや取扱説明書からリチウムイオン電池が使用されているか確認するために、リサイクルマークの有無も目安となります。


リサイクルマーク

廃棄する前には、発火のリスクや火災の被害を軽減するため、しばらく放置する、製品を最後まで使用するなどにより、なるべく電池を使い切ってから捨てるようにしてください。
なお、危険ですので、製品から無理にリチウムイオン電池を取り外すことはしないでください。
廃棄に関する問い合わせは、酒田市環境衛生課までお問い合わせください。
酒田市環境衛生課 TEL:0234-31-0933
酒田地区広域行政組合 消防本部予防課 設備指導係
〒998-0859 酒田市大町字上割43番地の1
電話:0234-31-7146 ファックス:0234-31-7129