更新日:2025年9月18日
災害はいつ、どこで発生するかわかりません。そのため、日頃からの備えがとても大切です。特に、いざという時に適切な行動を取るためには防災訓練が有効です。訓練を通じて実際に体験し、緊急時の行動を身につけることができます。
地域や職場、学校でも防災訓練があるでしょう。地震や水害が起きたらどこへ逃げればよいのか、どのように行動すれば安全なのかを事前に学び、行動してみることで、実際に災害が発生したときに冷静に対応することができます。また家族と避難場所や連絡手段を決めておくことも、防災訓練の一環として重要な準備です。
そして、地域の防災訓練に参加することで、近所の方との連携を深めることができます。災害が発生したときは、周囲の人と助け合うことが重要です。阪神・淡路大震災のとき、倒壊家屋などに閉じ込められた人のうち、66・8%が自力もしくは家族の力で、30・7%の人が住民同士の助け合いで助かっています。一方、専門の救助隊に助けられた人は、わずか1・7%しかいませんでした。いかに「自助」「共助」が大切かわかる数字ですね。訓練を通じて、いざという時に協力できる関係を築いておきましょう。
「訓練は面倒くさい」「自分には関係ない」と思うかもしれません。しかし訓練で得た知識と経験が、災害時に命を守る大きな力になります。防災訓練は、自分や大切な人の命を守るための大事な機会です。積極的に参加し、災害に備えましょう。
令和7年度山形県・酒田市合同総合防災訓練のようす
酒田市では毎年、全市域一斉の総合防災訓練を実施しています
詳しくはこちらからご確認ください
近年「線状降水帯」による大雨災害が発生しています。ニュースなどで耳にすることが増えましたが、一体どのような現象なのでしょうか。また、どのように備えればよいのでしょうか。
線状降水帯とは、積乱雲が次々と発生し、帯状に連なって同じ場所に大雨を降らせ続ける現象です。この状態が数時間続くと、短時間で非常に多くの雨が降り、河川の氾濫や土砂災害が発生しやすくなります。特に梅雨や台風の時期に発生しやすく、令和6年7月の大雨災害のときには、1日に2回発生し、24時間降水量は、平年7月の1か月分を超えました。この時は河川の氾濫が発生したほか、地盤が緩み土砂災害が多発しました。また、河川の増水により排水ができなくなり浸水被害も発生しました。
顕著な大雨に関する気象情報(線状降水帯)を補足する図情報のイメージ(出典:気象庁)
線状降水帯が発生したとき、身を守るためには、早めの情報収集と避難行動が鍵となります。気象庁は「線状降水帯発生の可能性」を事前に発表することがあるので、最新の気象情報をテレビやスマートフォンなどで確認しましょう。また、次のような準備をしておくことが大切です。
1.ハザードマップの確認 自宅周辺の浸水や土砂災害のリスクを把握する
2.避難場所の確認 日頃から家族で話し合っておく
3.非常持ち出し袋の準備 平時に準備し、すぐ持ち出せる場所に保管
4.早めの避難 テレビ、スマートフォンなどで情報収集を
線状降水帯は、発生してしまうと一気に大雨となり、逃げ遅れる危険があります。事前に情報をチェックし、早めの避難行動を心がけましょう。大切な命を守るために、日頃からの備えが重要です。
災害はいつ、どこで発生するかわかりません。私たちが命を守るために最も重要なことは、正しい情報を得て適切に行動することです。そのためには、日頃から防災情報を集め、備えておくことが不可欠です。
まず、本市が発信する防災情報をチェックしましょう。ホームページや市公式LINE(さかたコンポ)、防災行政無線、防災ラジオなどを活用することで、災害時に役立つ情報を得ることができます。
通常はラジオとして使うことができ、災害時は防災行政無線の内容を割り込み放送します(市内全域のみ)
ハザードマップを確認しておくことも重要です。自宅や職場の周辺でどのような災害が想定されるのか、避難場所や避難所はどこにあるのかを事前に把握しておけば、いざという時に迅速な行動がとれます。
次に、日常的に防災情報を意識することが大切です。例えば、気象庁のホームページで台風や地震の情報をチェックしたり、地域の防災訓練に参加したりすることで、災害時の対応力を高めることができます。このとき、家族や職場で防災について話し合い、連絡手段や避難経路を共有しておけば、万が一の際にも慌てずに行動できるでしょう。
防災は「知ること」から始まります。「自分は大丈夫だろう」と考えずに、日頃から情報を集め、災害に備える習慣を身に付けることが、自分自身や大切な人の命を守ることにつながるのです。
市公式LINEから、ハザードマップなど防災情報が簡単に見られます