更新日:2020年3月5日
阪神・淡路大震災、新潟中越地震や東日本大震災等の大地震では、大規模に谷や沢を盛土して造成された宅地において、盛土全体または一部が宅地造成前の谷底や山肌等をすべり面として斜面下部方向へ移動する「滑動崩落」が発生しました。
この度、国が大規模盛土造成地の有無を全国的に調査し、大規模盛土造成地マップを作成しましたので、防災意識の向上を目的に公表いたします。
盛土造成地には、谷や沢を盛土した「谷埋め型」、傾斜地を盛土した「腹付け型」の二種類があります。そのうち、次のいずれかの要件を満たすものが「大規模盛土造成地」に該当します。
1)谷埋め型大規模盛土造成地:盛土の面積が3,000平方メートル以上
2)腹付け型大規模盛土造成地:盛土する前の地盤面の水平面に対する角度が20度以上で、かつ、盛土の高さが5m以上
谷埋め型大規模盛土造成地
腹付け型大規模盛土造成地
(出典:国土交通省HP「宅地防災大規模盛土造成地の滑動崩落対策について」)
造成前と造成後の地形図を重ね合わせることにより、大規模盛土造成地の概ねの位置や規模を抽出しています。
※農地や道路、空港等の区域は調査対象外になります。
(出典:大規模盛土造成地の滑動崩落対策推進ガイドライン 1編 変動予測調査編)
酒田市都市デザイン課窓口(本庁舎5階)にて、図面はどなたでも閲覧可能です。(図面の縮尺1:25,000)
また、国土交通省のホームページからも閲覧できます。
宅地防災/国土交通省
http://www.mlit.go.jp/toshi/web/index.html(外部サイト)
Q1.なぜ大規模盛土造成地マップを公表するのですか?
A1.大規模盛土造成地について知っていただき、防災意識の向上を目的として公表するものです。
Q2.公表された大規模盛土造成地は危険ということですか?
A2.現時点で危険性が確認されたわけではありません。マップに表示した大規模盛土造成地は、造成する前と造成した後の地形図を重ね合わせて抽出した概ねの位置、規模を示したものになります。
Q3.大規模盛土造成地に該当する場合、何か対策を講じなければなりませんか?
A3.現時点で土地所有者の方に何か対策をとっていただく必要はございません。なお、令和2年度に当該造成地の現地踏査(状態や湧水の有無等)を酒田市が行う方針です。
企画部 都市デザイン課 都市計画係
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