更新日:2025年9月1日
「アンコンシャス・バイアス(アンコン)」とは、自分では気づかないうちに身についた思い込みや偏った考え方のことです。育った環境やこれまでの経験、社会の風潮などから無意識に形成され、日常の言動や判断に影響を与えることがあります。
酒田市では「あなたらしく わたしらしく 暮らせるまち」を目指し、性別にかかわりなく、誰もが自分らしい力を発揮できる男女共同参画社会の実現に取り組んでいます。
その一環として、自分の中の無意識の思い込みに目を向け、「当たり前」を見直し、互いに気づき合いながら行動を変えるきっかけとなるよう、「アンコン」で感じた”モヤモヤ”エピソードを募集しました。
今年度は、全国各地から306人、計491件ものエピソードが寄せられ、日常のささいな場面から職場・地域での出来事まで、多様な気づきが集まりました。たくさんのご応募、誠にありがとうございました。
今回は、その中から審査の結果「ぐっときたエピソード」として選ばれた上位5作品をご紹介します。
メイクや日傘は「男なのに」と言われることがある。でもそれは人に見せるためじゃなく、清潔感や紫外線・暑さ対策など、自分を整える手段。性別で判断されることに少し違和感を覚えた。
プロジェクトの進行が滞り、上司から「男ならもっとリーダーシップを取れ」と言われた時。性別に基づく期待が無言のプレッシャーとなり、正直重く感じた。悩んだ末、役割を分担しながら進行を改善。その結果、全員が主体的に動き、プロジェクトは無事成功に。男性だから、ではなく、協力し合うことで得られる力を学んだ経験だった。
会社に身長190cm越えの男の子が入社してきました。立派な体格だったので、「部活は何してたの?バスケ?バレーボール?」と質問したところ、彼は気まずそうに小さい声で「放送部でした...」とポツリ。聞けば、小さい頃からスポーツが苦手だが、初対面の人には必ずと言って良いほど同様の質問をされ、高身長もコンプレックスとのこと。私は、高身長=スポーツマンのような先入観を持って安易に質問してしまったことを反省しました。
私は消防士で、大型免許も持っているので、消防車の運転手もします。ある日の出動!私は消防車の運転手で、現場へ向かっていました。道を譲ってくれた相手車両の方が、こちらをみて、びっくりした顔で2度見。全国的に女性消防士は増えてきていますが、まだまだ消防士といえば男性というイメージがあるんだなと思った出動でした。
コスメを買いにお店に行った際、1人の男性が何を買うか悩んでいるようでした。店員さんが「プレゼント用ですか?」と声をかけると、「いえ、自分で使います」と。私も誰かへの贈り物かと勝手に思い込んでいました。性別関係なくメイクをするのが当たり前の時代、無意識に決めつけていたと気付かされました。
来年度、交流ひろば(中町3-4-5)等で実施予定の男女共同参画週間啓発展示等において、受賞作品以外の作品についてもたくさんご紹介予定です。続報をお楽しみに!
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