更新日:2026年8月27日
「アンコンシャス・バイアス(アンコン)」とは、自分では気づかないうちに身についた思い込みや偏った考え方のことです。育った環境やこれまでの経験、社会の風潮などから無意識に形成され、日常の言動や判断に影響を与えることがあります。
酒田市では「あなたらしく わたしらしく 暮らせるまち」を目指し、性別にかかわりなく、誰もが自分らしい力を発揮できる男女共同参画社会の実現に取り組んでいます。
その一環として、自分の中の無意識の思い込みに目を向け、「当たり前」を見直し、互いに気づき合いながら行動を変えるきっかけとなるよう、「アンコン」に「気づけてよかった」「気づいて行動が変わった」「誰かの言葉がきっかけで気づけた」といったエピソードを募集しました。
今年度は、全国各地から389人、計616件ものエピソードが寄せられ、日常のささいな場面から職場・地域での出来事まで、多様な気づきが集まりました。たくさんのご応募、誠にありがとうございました。
今回は、その中から審査の結果「ぐっときたエピソード」として選ばれた上位5作品をご紹介します。
会議でいつも発言が少ない後輩がいた。「消極的な人」と決めつけていた私は、彼女の意見をあまり聞こうとしなかった。あるとき、彼女が書いたメモを偶然読んで驚いた。問題の核心を誰より正確に捉えていたのだ。「おとなしい=考えていない」という思い込みに気づき、恥ずかしくなった。次の会議から、私は彼女に「どう思う?」と発表を促すようにし、彼女の活躍機会はみるみる増えた。
出産後、母であり、女性である自分が働きながら家事と育児を頑張ることが「自分のやるべきこと」だと思い込んでいました。しかし、病気になって初めて、そもそも自分一人では家事も育児も完璧にできるはずがないのだ、と気づきました。夫も、最初から一緒に、家事も育児もしていく気持ちでいてくれたのです。「やるべきこと」という思い込みに縛られて、夫の気持ちに気づけなかったのは自分でした。今は、家事も育児も、生きることも夫婦で手を取り合い、力を合わせて歩んでいます。
駅で白杖を持つ友人がスマホを見ていて、一瞬驚いたことがある。後に「音声読み上げ機能」を使っていると知り、私の心に「目が見えない=スマホを使えない」という無意識の思い込みがあると痛感した。障害への先入観を捨て、まずは自分の知識不足を自覚し、相手を正しく理解する姿勢を大切にしたい。
周りのアンコンを考えてみたが、職場や日常では思い当たることがない。だが自分の生活を振り返り、「結婚も普通にしてるし」と呟いた声にハッとした。「今の“普通”ってなに?」異性婚や入籍、結婚自体を普通とする前提。そこには偏見がないと自負していただけにショックだったが、気づくことが変化への第一歩だ。
仕事の商談中、自炊の話になり、取引先の相手が私の左手の指輪を見て言った。「旦那さんも料理されるんですか」よくある会話だ。しかし私のパートナーは女性。訂正すると、彼は一秒黙り、「失礼、お連れ合いは」と言い直してくれた。バイアスは消せない。けれど、消せないと知って言い直せる人がいる。それで、十分だ。
令和9年度に交流ひろば(酒田市中町3-4-5)等で実施予定の男女共同参画週間啓発展示等において、受賞作品以外の作品についてもたくさんご紹介予定です。続報をお楽しみに!

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市民部 共生社会課 男女共同参画推進センター ウィズ
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